池松壮亮×オダ̊

池松壮亮×オダギリジョー「国や言葉を超えて感じた映画の可能性を信じたい」 映画『アジアの天使』
映画『アジアの天使』で共演した、池松壮亮さん(左)とオダギリジョーさん(右)
価値観、常識の行き止まりの中で再生に向かう物語(池松)
物語は、池松さん演じる主人公・剛が息子とタクシーに乗るシーンから始まる。剛は妻を亡くしたシングルファーザーで、韓国で輸入業をする兄からビジネスを持ちかけられ渡韓する。兄・透を演じるのがオダギリさん。小説家で真面目な弟といい加減で浮雲のような兄、対照的な兄弟が印象的だ。
池松:剛は小説家を生業としていて、矜恃(きょうじ)と不安定さ、脆(もろ)さや妻を亡くした過去など、様々なものを抱えて生きています。オダギリさん演じる兄と久々に会い、息子を連れて韓国という地で人生の再出発を目指す中で、自分の小さなこだわりや、知らぬ間に縛られてきた価値観が解体され、もがれていく。過去に囚(とら)われる男が、未来を怖がる女性と出会い、共に生きていくという一つの大きな柱があります。様々な価値観、常識の行き止まりや違いを拒む分断が起こる中で、互いの違いを認め合い、手を組み、最終的に再生へ向かいます。
オダギリ:自分が演じた役を説明するのがすごく苦手なんですよ(苦笑)。撮影期間はもちろんその役と共に生きているので、そのキャラクターのことは一番よく分かっているつもりですが、撮影が終わったらスッと別れてしまうので、『昔の彼女の話』みたいな感覚で(笑)。だから、透のことはよく分からないんです(苦笑)。(不眠症の透が剛の息子と添い寝するシーンを見て「愛が足りていない人物では?」と伝えると)なるほど、確かにそういうヤツかも知れませんね(笑)。
『アジアの天使』より (c) 2021 The Asian Angel Film Partners
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