大橋悠依「そば

大橋悠依「そばにいてくれたので頑張れた」 "さっこさん"への思い
「さっこさんの分まで頑張ります」。東京オリンピック女子400メートル個人メドレーで優勝し、今大会日本競泳陣初の金メダルに輝いた大橋悠依選手(25)=イトマン東進=には、苦しい時に支えてくれた「姉」のような先輩がいる。東京五輪出場がかなわず現役を退いた「さっこさん」への思いを胸に臨んだレースで夢をかなえた。
フィニッシュして電光掲示板を見上げ、勝ったことが分かると力強く水面をたたいて喜びを爆発させた。そして、顔を覆って泣いた。「いろいろな方々が支えてくれた。感謝です」
「さっこさん」は2016年リオデジャネイロ五輪400メートル個人メドレー8位入賞の清水咲子さん(29)。この種目の第一人者として日本競泳界を引っ張った清水さんの日本記録を17年に更新したのが大橋選手だった。
昨冬からは同じ平井伯昌日本代表監督の指導チームで練習するようになり、二人はより身近な存在となった。清水さんは「私よりはるかにタイムがいいのに、悠依ちゃんは『思うように泳げない』と泣いている。それを遅い私が慰めるというおかしな構図をいつもみんなで笑っていた」と言う。
新型コロナウイルスの影響で東京五輪が延期となり、大橋選手から「自分のやりたい水泳が分からない。やめたい」と相談されたこともある。「そろそろ疲れてくるよね。一度休んでリセットしてみたら」と優しく諭した。代表選手たちが重圧を背負っていることはよく分かっている。「そう言ってほしそうだった。『休んでも戻って来られますよね』と」。気持ちを整理した大橋選手からやがて「踏ん張ってみます」と返事が返ってきた。
清水さんも東京五輪出場を目指したが、4月の日本選手権で代表入りの2位まであと0秒21届かず引退を決めた。優勝した大橋選手はレース直後、自らの結果よりも清水さんを思い、その場で抱き合って涙した。
その選手権の最終日、清水さんは手紙を手渡された。「さっこさんへ」。そう書かれた白い封筒に入っていたのは便箋2枚。「いなくなるのは考えられない。でもそういうことも言っていられないので前を向いて進まないと駄目ですよね」。そばにいてくれたので頑張れた。さっこさんの分まで頑張ります――。決意がしたためられていた。
共に泳いできた清水さんは、レース前の様子で大橋選手の調子が分かるという。「悠依ちゃんは自分の力を信じた時に力を出せる。力を出せばメダルはついてくる。だから、私はそう伝えるだけです」
言葉通り、この日スタート台に向かった大橋選手の表情は穏やかだった。会心のレースを見せた。そして表彰台の真ん中で流したのは、うれし涙だった。【大島祥平】
Related Keywords
Japan, Tokyo, Rio De Janeiro, Estado Do Rio, Brazil, Oshima Shohei, Shimizu Sakiko San Tokyo Center, , Tokyo Olympics Entries, Owa Tsu Te Entries, Tokyo Olympic Games Women, Rio De Janeiro Olympics, Shimizu Sakiko San, Shimizu San, Akira Japan, New Corona, Tokyo Olympics, Tsu Te Hoshi, Sun Shimizu San, Sun Start, ஜப்பான், டோக்கியோ, ரியோ டி ஜானிரோ, எஸ்டாடோ செய் ரியோ, பிரேசில், ரியோ டி ஜானிரோ ஒலிம்பிக்ஸ், ஷீமிஜு சான், புதியது கொரோனா, டோக்கியோ ஒலிம்பிக்ஸ்,