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 川辺地区は約1700あった世帯のほとんどが被災し、6人(災害関連死を除く)が亡くなった。逃げ遅れ、自宅2階などからボートで救出された人も多かった。避難した人の中には近隣に対して「避難したかどうか分からず、声かけに時間がかかった」「声をかけられず心配だった」などの声が上がっていた。
 そこで住民グループ「川辺復興プロジェクトあるく」などが考案したのが、黄色いたすき。「無事です」とプリントし、玄関先に結ぶ。避難場所に関わらず周囲に無事を伝え、安否を確かめやすくする。掲げていない家は、住民がいる可能性があるとして優先して声かけをするという。
 地区の約1500世帯に対し、町内会やまちづくり推進協議会が3月以降、1300世帯余りに届けた。その際、協議会に加入していない世帯や、住民票を残して地区外に避難したままの世帯など居住実態の把握にも努めた。
 5月の安否確認訓練で掲げるよう呼びかけたところ、予想を超える3分の2の世帯の玄関先にたすきが結ばれていた。発案した槙原聡美さん(41)によると協議会に加入する世帯では約8割、未加入世帯も約4割が訓練に参加。「たすきは、災害が起きていざというときに役立つのでは」と手応えを得たという。
 また住民からは「たすきを持つことで地域の一員という安心感が持てる」「家族で防災の話題が増えた」との感想もあった。一方で「不在を知らせているようで防犯が不安」「(たすきでは)確実に避難したかを確認できないのでは」などの問題点の指摘も相次いだといい、槙原さんは「住民のつながりを強める効果も見えた。今後、より実用的な仕組みを工夫していきたい」と話す。
 住民グループは、避難所以外にも知人宅や車中泊も選択肢に加えた「マイ避難先」作成の呼びかけや、被災者が避難のヒントを紹介する「防災おやこ手帳」を配る活動を続けている。(小沢邦男)
記録誌「災害を忘れないで」を発行
 協議会の役員らを中心に作成。住民約20人からの聞き取りなどを基に、被災当時の地区の姿や救助、支援、再建の様子を記している。住民が撮影した写真も多数盛り込んだ。江戸時代から記録が残る地区の水害史、被災後の防災への工夫や努力も紹介している。
 3千冊用意。協議会加入世帯に配布したほか、図書館や学校で読んでもらおうと市に100冊寄贈した。洋菓子店「ウォールウォーレン」など地区の4店舗にも置いている。
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