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舞台照明や音響を調節する劇団員(手前)と、演劇を鑑賞する児童・生徒たち=前橋市で2021年7月16日午後1時54分、佐藤伸撮影
 東京都中野区の「東京演劇集団風」(柳瀬太一代表)が今月16日、前橋市の群馬県立聾(ろう)学校(児童・生徒数74人)でバリアフリー演劇「ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち」を公演した。子どもたちは音響や照明などの舞台装置に触れたり、劇団員と交流したりした後、演劇を鑑賞し、舞台芸術の魅力に触れた。【佐藤伸】
 同劇団は、「障害のある人もない人も、ともに楽しめる演劇」を理念に掲げ、2018年からバリアフリー演劇に取り組んでいる。障害のある子どもたちが演劇を鑑賞できるように脚本や演出、照明、音響など各分野の演出方法に手を加え、「ともに楽しめる舞台作り」に努めている。
 同校で公演するのは3回目。今回は、コロナ禍で失われた子どもたちの芸術鑑賞の機会を補おうと創設された文化庁の「子供のための文化芸術鑑賞・体験支援事業」を活用した。前もって指定された演劇を鑑賞するのではなく、学校が複数の劇団と演目から一つを選んで鑑賞する「学校提案型」になっているのが特徴。同校は今回、3年前に「バリアフリー演劇」を知るきっかけとなった同劇団の「ヘレンケラー」を選択した。
県立聾学校で開かれたバリアフリー演劇=前橋市で2021年7月16日午後1時54分、佐藤伸撮影
 その後、約60人で「ヘレンケラー」を観劇。舞台裏を見学していたこともあって、演劇を身近に感じながら一層面白そうに鑑賞していた。
 土橋恵津子校長は「障害のある子どもたちには演劇鑑賞はできないと諦めかけていたが、バリアフリー演劇と出合い、可能だということを知った。手話と字幕、音声という情報が保障されているし、時には役を演じ、歌い、演劇に参加することもできる。(障害があり)自己肯定感の薄い子どもたちの自信につながり、本当にうれしい」と喜ぶ。同劇団の俳優で代表補佐の栗山友彦さんは「喜怒哀楽を感じてほしい。演劇がいろいろな体験をするきっかけになれば」と、バリアフリー演劇の素晴らしさを訴える。
 同劇団は、7月から来年2月にかけて青森から鹿児島まで全国約90校でバリアフリー演劇を公演する。県内では7日の県立伊勢崎高等特別支援学校を皮切りに計7校で行われ、12月までに残り5校で公演される。

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