2021年7月23日(金)
水戸市泉町に建設が進む新市民会館に関連し、市は22日までに、京成百貨店と結ぶ国道50号の上空通路(横断歩道橋)について設計概要などを明らかにした。概算工事費は5億4千万円。秋ごろに着工し、2023年7月の新市民会館オープンに合わせて供用開始する。市議会新市民会館整備等調査特別委員会で報告した。
市建設計画課などによると、上空通路は建物間を2階部分で結ぶ。通路部分は地上約7メートル、長さ約37メートル、幅3.5メートル。階段は京成百貨店側の南に1カ所設け、長さ14.5メートル、幅2メートル。新市民会館側は同施設の階段を利用することになる。橋脚は国道の両側に2本ずつ、泉町横断地下道のエレベーター付近に建てる。
概算工事費のうち市負担金は3億2900万円だが、国補助などを除くと実質1億4364万円になる。
特別委では、委員から、祭りで見物客が(通路部分に)滞留したときの荷重リスクや、風雨を避けるため通路部分に屋根を設けられないかといった質問が出た。地下道のエレベーターと2階部分で接続できない理由なども問われた。
市は、通路を人が通行している状態なら荷重に問題ないことや、風の影響を考えて屋根設置を断念したことを明らかにした。エレベーターへの接続は「課題だった橋脚の位置により、できなかった」としたが、閉館、閉店の際は階段でしか利用できないことになり、「障害者に優しくないまちづくりでは」との指摘もあった。
最近の記事
Related Keywords