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 ニンニクの効いたギョーザが絶大な人気を誇り、2019年に惜しまれつつ閉店した群馬県高崎市並榎町の「餃子のみっちゃん家」が、自動販売機となって復活した。元経営者、関根美智子さん(56)の幼なじみで、店の一番のファンだった不動産経営、鈴木健正さん(57)が店舗跡地に工場を設け、手作りの味を再現した冷凍ギョーザの販売に乗り出した。【菊池陽南子】
 自販機の稼働が始まった6月19日は朝から小雨が降るあいにくの空模様だったが、販売開始の午前10時前には往年のファンが工場前に長蛇の列をつくっていた。以前の店にもよく立ち寄っていたという高崎市の小笠原朋子さん(30)は「久しぶりに食べれるので、すごく楽しみ」と顔をほころばせた。
 以前はテークアウト専門で、6個入り200円で売っていた。キャベツやニラなどの野菜がたっぷり入ったあんと、鼻に抜けるニンニクの風味が特徴で、鈴木さんは「箸が止まらない。ビールと一緒に食べると最高でした」と振り返る。
 冷凍ギョーザは30個入り1000円。添付の説明書を見ながら焼けば、当時の味が再現できる。自販機は工場の隣と、高崎市宿大類町の「図南FC高崎フットサルコート」駐車場内の2カ所に設置され、初日は400パック1万2000個が約2時間で完売した。
 再スタートの場に駆けつけた関根さんは、「いろいろな人の協力で復活できた。来てくれた常連さんにも本当に感謝している」と感慨深げに語った。
 最も残念がったのは、同じ記憶を共有する鈴木さんだった。「45年求め続け、やっと出会えた思い出の味。俺んちのギョーザ事情はどうなるんだ」。鈴木さんはいても立ってもいられず、自らがオーナーになることを決意。20年秋から本格的に準備に乗り出し、作業工程の一部機械化と自販機の導入で思い出の味を継続的に供給できる仕組みを構築した。
 「とにかく一度食べてみない。ほんとにおいしいから」。上州弁で自慢のギョーザをPRする鈴木さんは、年内にも自販機を10台に増やし、県外への進出も検討している。
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