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腐ったような強烈な臭いの世界最大の「花」咲く 京都で関西2例目


右がショクダイオオコンニャクの葉、左が「花」。球根から花が育つのは数年に一度とされる=京都市左京区の京都府立植物園で2021年7月16日午前8時7分、添島香苗撮影
 世界最大の「花」とされ、強烈な臭いを放つことで「死体花」とも呼ばれる「ショクダイオオコンニャク」が16日、京都府立植物園(京都市左京区)で初めて咲いた。同園によると、開花は国内21例目、関西では2017年の武田薬品工業京都薬用植物園(同区)に次ぎ2例目。2日間ほどで枯れるため、観賞できるのは17日までとみられる。
 ショクダイオオコンニャクは、インドネシア・スマトラ島に生えるサトイモ科の球根植物。花に見えるのは小さな花の集まりで、大きなものは高さ3メートル以上にもなる。花粉を運ぶのはスマトラ島に生息するシデムシだけで、動物の死骸を食べるシデムシをおびき寄せるため、腐った肉のような強烈な臭いを放つとされる。
世界最大とされる「ショクダイオオコンニャク」の「花」を見上げる府立植物園の岡垣勝副園長=京都市左京区で2021年7月16日午前7時54分、添島香苗撮影
 開花が珍しい理由は、ショクダイオオコンニャクのライフサイクルにある。通常は地中の球根から大きな葉が育ち、葉が落ちると休眠に入るというサイクルを繰り返す。だが数年に一度、球根が十分に成長し、準備が整うと球根から花が育つサイクルに入る。
 同園は1993年に種子を導入。当初は栽培方法が不明な点も多く、球根を腐らせることもあったが、温度や湿度の調整など試行錯誤を続けてきた。2013年に植えた球根から21年6月に出た芽は、花の特徴とされる丸みを帯びた形をしており、成長を見守ってきた。高さ約2・3メートルまで育ち、7月15日夕方から大きな花びらに見える「仏炎苞(ぶつえんほう)」が開き始めたという。
 17日は午前9時~午後5時にショクダイオオコンニャクの観覧温室を無料開放する(別途、入園料が必要)。平塚健一技術課長は「園のバックヤードで栽培に取り組んできた成果に注目してもらえるとうれしい」と話した。問い合わせは同園(075・701・0141)。【添島香苗】
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