食品、輸送、衣料品の価格上昇が鈍化した。ただ、一部のアナリストは、減速は一時的な現象に過ぎない可能性があるとみている。また、価格上昇圧力は近く強まる公算が大きいとの見方を示すアナリストもいる。
中銀は今月、インフレ率は年内、中銀の目標範囲(1─3%)の上限である3%かそれ以上の水準で推移し、22年に2%の目標水準に戻るとの予想を示した。
デジャルダン・グループのチーフエコノミスト、ジミー・ジーン氏は「中銀は安心すると思う。インフレは制御不能となっていない」と述べた。
調査対象の主要8品目中、6月の価格上昇ペースが前年比で鈍化したのは4品目。牛肉価格は前年比11.0%低下、ガスは32.0%上昇(5月は43.4%上昇)だった。
中銀が景気の伸び悩みを判断する際に最も重視する共通値は1.7%上昇、5月は1.8%上昇だった。
6月の統計から、住宅価格上昇を反映するため、住宅価格により重点が置けるよう全体の価格バスケットに新たな算出方法が採用された。
キャピタル・エコノミクスのシニアエコノミスト、スティーブン・ブラウン氏は、ノートで「われわれは引き続き、インフレ率は近く4%に再び向かうと予想している」と述べた。
※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください
Related Keywords