県と長野市、松本市は3日、県内で新たに10歳未満~60代の男女44人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。このうち35人は感染者との接触や県外との往来があった一方、9人の感染経路は推定できていない。同日午後4時時点で入院など療養中は279人で中等症は16人。重症はいない。県内の感染者は累計5414人となった。
県は、44人のうち高校生4人と中学生、教職員、自営業の男性計7人が、佐久保健所管内にある高校の同じ部活動の関係者だとした。この部活動の関係で感染が確認されたのはこれで11人で、他に15人が検査中。一方、10歳未満の女児は北信保健所管内の児童福祉施設の利用者で、この施設関係での感染確認は計7人になったことも公表した。
八十二銀行(長野市)は、44人のうち1人が諏訪支店(諏訪市)の職員だと発表した。支店は消毒し営業を続ける。県の発表とは別に、県警は長野中央署の40代男性警察官の感染を公表。不特定多数と接する業務はしておらず、接触した署員ら24人を自宅待機とした。信州大(本部・松本市)は同日までに学生1人の感染を発表した。
県は、これまでの感染者22人の検体を調べた結果、感染力の強いインド由来のデルタ株などに見られる「L452R」変異があるウイルスに17人が感染していたことも発表した。県内のL452R変異株感染者は累計109人。このうち新たに1人のデルタ株感染が分かり、デルタ株感染者は累計10人となった。
また、4月1日~7月27日に把握した新型コロナ感染者2361人のうち42人が、ワクチン接種を1回以上受けた後に感染が分かったと説明。このうち6人は2回の接種後、2週間以上たっており「ワクチンの効果が100%でないことを示している」と感染対策の必要を強調した。
2日午後8時時点で、感染者向けに県内で確保可能な490病床の「確保病床使用率」は前日より0・4ポイント高い23・5%。中等症や軽症患者を受け入れる一般病床の使用率は東信が1・4ポイント高い45・1%、北信が1・8ポイント高い35・1%、南信が0・9ポイント低い27・0%、中信が0・3ポイント高い8・5%。
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