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第2回:エンジニアの新たな働き方を支える(前編:製造業編)


ZDNet Japan
強固なセキュリティ対策が必要とされる製造業の設計/開発部門
 しかし、製造業の設計・開発部門に目を向けてみると、エンジニアの働き方をリモートワークにしようとする動きは進んでいるとは言えません。最大の理由は、製造業の設計・開発部門が扱うデータ(設計データなど)の機密性が非常に高く、より強固なセキュリティ対策が必要とされるからです。
 これまでも、例えば、製造業の設計・開発部門(のオフィス)に立ち入る際には、取引先、あるいは顧客であっても厳しいセキュリティチェックを受けるのが一般的でした。PCやスマートフォンなどの情報通信機器の持ち込みの制限や、カメラ部分のレンズに目隠しのシールを貼ることを義務づけているところもあります。
 このように情報セキュリティを徹底させる必要があることから、製造業の設計/開発部門では大抵の場合、据え置き型のデスクトップワークステーションが採用され、自席でしか使用できない環境がほとんどです。しかも、オフィス内のワークステーションはインターネットなどの外部ネットワークには接続されておらず、クローズドな社内ネットワーク上で運用されています。つまり、設計/開発部門はリモートワークの推進が非常に難しい状況にあるということです。
それでもリモートワーク対応が必要とされる理由
 とはいえ、設計/開発部門で働くエンジニアの仕事も、他の業務部門で働く人たちと同様に“ナレッジワーク”に類する作業であり、コンピューター(PC/ワークステーション)があれば仕事ができ、リモートワークが物理的に不可能というわけではありません。
 災害対策や業務継続の観点からも、場所に縛られた働き方は有事への耐性が低いワークスタイルといえます。例えば、大きな地震や台風などによってオフィスが被災したり、交通機関がストップしたり、あるいは新たなパンデミックが発生し、オフィスへの出勤、ないしは立ち入りができなくなることはいつでも起こり得ます。そのようなときに、オフィスでしか仕事ができないとなると、設計/開発部門の業務は止まってしまいます。それを防ぐためにも、自宅や最寄りのブランチオフィス、あるいはシェアオフィスなどでリモートワークができる環境/体制を整えておくことが求められます。
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