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水瀬いのり×愛美 アニメ「現実主義勇者の王国再建記」を彩る好対照な2人のレーベルメイト対談


水瀬いのり×愛美 アニメ「現実主義勇者の王国再建記」を彩る好対照な2人のレーベルメイト対談
水瀬いのり「HELLO HORIZON」 / 愛美「カザニア」
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7月よりTOKYO MX、BS11ほかで放送中のアニメ「現実主義勇者の王国再建記」は、オープニングテーマとして水瀬いのりの新曲「HELLO HORIZON」、エンディングテーマとして愛美の新曲「カザニア」がそれぞれ使用されている。緊張感と解放感を併せ持ち、アニメソング特有の高揚をダイレクトに誘発する前者に対し、後者ではアイリッシュトラッドのテイストを取り入れたサウンドで力強くもさわやかな後味を演出。重厚な「現国」の世界をそれぞれの角度から彩る、好対照な楽曲だ。
音楽ナタリーでは両楽曲のシングルリリースに合わせ、水瀬と愛美の対談をセッティング。今年4月に愛美がキングレコードからソロアーティストとして再スタートを切ったことで晴れてレーベルメイトとなった2人に、互いの楽曲や活動などについて率直に語り合ってもらった。
取材・文 / ナカニシキュウ 撮影 / 中原幸
すごい縁だなあ
──お二人とも声優デビューが2010年ということなので、芸歴としては同期なんですね。
水瀬いのり そうなんですね。お互いのデビュー年については意識したことなかったな。
愛美 ね。いつの間にか仲よくなってた感じで。
水瀬 私は人と仲よくなるまでに時間がかかるタイプなんですけど、あいみん(愛美)は年上なのに、気付いたらタメ口でしゃべるようになっていたんですよね。その頃は今以上に人見知りだったはずなんですけど……。
愛美 最初はなんだっけ? 私がMCやってた番組?
水瀬 初対面はそれかも。
愛美 以前、カードゲームの情報を扱うテレビ番組をやっていまして、そこにいのりん(水瀬)がゲストとして来てくれたんです。そのときはまだ「いつか仲よくなれたらいいな」と密かに思っていただけでしたけど(笑)。その後、共通の友達である千菅春香ちゃんを介してごはんに行ったりするうちに、だんだん距離が近付いていったみたいな感じだったと思います。
水瀬 あいみんは見た目が華やかで、当時の私からすると“キラキラした世界の住人”というイメージがあったんですけど、実際に話してみるとすごく親しみやすい人で。共感できる部分がたくさんありましたし、意外にリアリストだったりするところも打ち解けられた理由の1つです。いつ会っても同じテンションで接してくれるところに安心感がありますし、悩みやマイナスなことも話せる貴重な存在ですね。
愛美 うれしい。私も、いのりんに対しては最初わりと“ファンタジーの存在”のようなイメージがあったんですよ。「実在するんだ?」みたいな(笑)。だけどやっぱり、しゃべってみるといのりんも悩みを持っていたり、いい意味で人間味があるなって。最初に会話したときから「この人にはなんでも話せちゃうな」と感じました。そんないのりんと、今こうやって同じアニメ作品のオープニングとエンディングを歌えるというのは本当にうれしいです。
水瀬 あいみんにとっては今回がキングレコードで初めてのタイアップで、その作品で一緒になれることが私としてもすごくうれしいです。すごい縁だなあと思いますね。
──今年4月に愛美さんがキングレコードでアーティスト活動を再スタートすることが決まったとき、水瀬さんにそのことを報告されたそうですが。
愛美 しました! いのりん、すみちゃん(上坂すみれ)、唯ちゃん(小倉唯)に連絡しましたね。
──そのときに水瀬さんから、キングの先輩として何かアドバイスなどは?
水瀬 いやいや、ないですよ(笑)。私自身、歴史あるキングレコードではまだ新人みたいなものですし……。
愛美 私としても“大好きな人たちばかりがいるレコード会社”という認識だったから、不安も全然なくて。でも何かあったら、いのりんにはたくさん相談していきたいです!
水瀬 お互いにね。
5億点のシングル
──では、アニメ「現実主義勇者の王国再建記」のオープニングおよびエンディング曲として制作されたお二人の新曲について伺います。まず、水瀬さんが歌う「HELLO HORIZON」を聴いて、愛美さんはどのように感じましたか?
愛美 Aメロ、Bメロがちょっとシリアスな曲調になっていて、サビで一気に広がりますよね。「現国」で描かれる戦いの緊張感や壮大な世界観を見事に表現していて、作品にぴったりな曲だなと思いました。いのりんの歌声って、透明感があるのに力強さもあって、個人的にすごくうらやましいなと感じる部分がたくさんあるんですよ。それが楽曲にも合ってるなって。
水瀬 冒頭では「僕に何ができるんだろう?」という気持ちを歌っているんですが、最終的には「こんな僕でも逆境を乗り越えていくんだ」という意思に変わっていくんです。そんなふうに曲の中で主人公が成長していくところが私としてもすごく好きな部分だったので、レコーディングではめちゃくちゃ食いしばるような気持ちで感情たっぷりに歌いました。主人公であるソーマの気持ちにも寄り添った曲になっているので、ソーマの信念を引き継ぐような意識で、代弁者として歌うようなイメージでしたね。
愛美 アニメのオープニングにふさわしいワクワク感もあると思います。聴いてると「これからどんな物語が待っているんだろう?」ってゾクゾクするし、ドキドキする。
水瀬 話数によってもまた聞こえ方が違ってくるんじゃないかな。物語が進んでいくことで、より一層意味を持ってくるような曲だと思います。
──点数を付けるとしたら、愛美さんは何点を付けますか?
愛美 え、5億点(即答)。
──ちなみにその内訳は?
愛美 内訳は……まず私の「いのりん好き!」という気持ちが4億点ぐらい。あ、いや歌の素晴らしさだけですでに5億点あるんですけど……これ、難しい質問ですね(笑)。序盤はカッコよさに胸をギュッとつかまれて、ドキドキしながら「え、こんないのりんに触れていいの?」みたいなところから始まるんですけど、サビに来ると「いつもの、僕たちの大好きないのりんだ!」という面を見せてくれますよね。1曲でいろんな表情を楽しむことができる、お得なハッピーセットというか(笑)。すごくうれしい気持ちになれたので、5億点です。
水瀬 うれしいー。5億点のシングルだー。
愛美 あははは(笑)。
これからアーティストとしてやっていくんだ
──では、攻守交代して同じくだりをもう一度やりたいんですけど、愛美さんの歌う「カザニア」に対する水瀬さんの感想を教えてください。
水瀬 エンディングテーマってすごく難しいと思うんです。各話数の終わりのシーンがどういう展開であるかによらず、曲自体は変わらないので。その中で、シーンに合わせてどんな状況にも寄り添ってくれるような頼りがいを感じましたね。あいみんの声自体にそういう信頼感があると思うんです。ファンの皆さんも、安心して「この人について行けば大丈夫」と思えるんじゃないかな。
愛美 うふふふ。
水瀬 曲自体もそうですよね。すごくさわやかなんですけど、無責任なさわやかさではないというか。「どんなことがあっても、私がいるから平気だよ」みたいなメッセージを感じました。気付いたら前を向けるような曲だと思います。
愛美 実はこれ、レコーディングしたのは4月にリリースした「ReSTARTING!!」よりも前だったので、まず愛美ソロとしての歌声を模索するところから始まったんですよ。いろんな歌い方を試した結果、最終的には「何も考えず、感じるままに歌って出てくるものこそが“愛美の歌声”なんだな」と再確認するような結論に至ったんです。なので、「これからアーティストとしてやっていくんだ」という気持ちが歌声に詰まっていると思います。
──ということは、再出発の本当の第一歩は「ReSTARTING!!」ではなく「カザニア」だったわけですね。
愛美 そうなんです。曲自体に関しては、私は「風」というキーワードにすごく惹かれていて。「ソーマの発した言葉は、目の前の人だけでなく、風のように巡りめぐって多くの人を救うかもしれない」というメッセージを感じました。「この歌を風のようにどこまでも響かせて、多くの人の心に届けたい」という願いを込めて歌いましたね。
──「カザニア」というタイトルは愛美さんが付けたとのことですが。
水瀬 へえー!
愛美 ガザニアという花があるんですけど、花言葉が「あなたを誇りに思う」で、和名が「勲章菊」なんですよ。そのイメージがソーマにぴったりだなと思って、「風」と「ガザニア」を足して「カザニア」という造語を作りました。ついでに言うと、ローマ字表記では「ニア」の部分を「near」としてあるんです。つまり「風の近く」というイメージで、「あなたに寄り添うよ」という気持ちも入っていて。いろんな意味合いを込めてみました。
──なるほど。それらすべてを引っくるめて、水瀬さん採点をお願いします。
水瀬 そうだった(笑)。えー……5億点。
愛美 わーい、やったー(笑)。
──同点ですね。
水瀬 いや、何が正解かわかりませんが(笑)、とにかく満点です。100点満点なら100点ですし、20兆満点なら20兆点。今後まだまだその満点も更新されていくのではないかと思います。タイトル1つ取っても、詩的な感性がすごいですよね。自分にはない発想だなって。ますます今後が楽しみになりましたし、ファンの方にとっても「次はどんなことをしてくれるんだろう?」という期待感が募るシングルなんじゃないかなと思います。
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