〈236〉「この家もらってね」。言い遺してあの女性(ひと)は逝った | 朝日新聞デジタルマガジン&[and]
当時、育ち盛りで荷物があふれがちな年齢の子どもが3人いるにもかかわらず、家には驚くほどものがなかった。「色があふれると狭く感じられるので」と器は白と決め、洗剤のラベルは取り外して使う。ソファは置かず、家具は必要最低限。広く使うための細やかな工夫が目立った。 彼女はフルタイムの正社員で、帰宅後は台所に立ち続ける毎日だった。3人の子どもたちの塾や部活の帰宅時間がそれぞれ違うためだ。やってもやっても家...