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 この作品を自分で客観的に見ると、どんなに苦しい環境で過ごしていても、どこかで変われるきっかけはきっとあるんじゃないかなとすごく思います。そのチャンスをものにできるかどうかはその人次第なので、なんでもかんでも人任せ、ということだけにはならないようにすることが大事だと思います。
——そんな自己否定感の強い美世の姿に、自分を当てはめて読む方も少なくないと思いました。自分を卑下してしまう、自分には価値がないと思っている人に、何かアドバイスやメッセージがあれば教えてください。
 私自身も、一人で原稿と向き合っていると「こんなの誰も読んでくれない」と思ってしまうことがよくあるので(苦笑)、あまりアドバイスできるようなことはないのですが、自己表現をすることは大事だなと思います。
 私の場合は、ウジウジし始めたらそれを誰かに聞いてもらったり、作品にして世に出したり、自分がモヤモヤしていることを何かに書き出したりしてもいいんですけど、すると少し自分を客観的に見ることができて「もしかしたら私はそんなにダメじゃないかも」と思えるんですよね。
——美世と清霞、お互い好意は感じているものの、言葉や態度にうまく出せない“両片思い”状態から、少しずつ距離が縮まって、その気持ちが「愛情」だと分かってからは徐々に自分の気持ちを相手に伝え始めています。
 美世も清霞も、最初の頃は少し人間性が未熟というか、「恋愛」というところまでいけないような精神状態だったんです。そこを恋愛という形に持っていけるように、人間としての成長をストーリー展開の中でさせなければいけないと思っていました。
――なかなか進展しない2人のじれったい恋愛が切なくもあり、キュンキュンします~!
 特に美世は、清霞の家に来たばかりの時は自分のことで精いっぱいだったので、相手がどう思っているのかまで考えられる心の余裕がない状態で、清霞への気持ちが「愛」だという感情までたどり着くには、やはり時間がかかるのかなと思いました。
——美世も人と関わることが増えたことで、自分の思いを伝えることが出来たり、誰かのために行動できるようになったりと、少しずつ成長していますね。
——人が成長する過程で、どんなことが大切だと思われますか。
異能の要素は「ドラマのスパイス」
 「異能の要素はいらなかったんじゃない」というご意見もあるのですが、私はドラマのスパイスになると思っています。普通に恋愛だけでもおもしろいことはおもしろいのですけど、ファンタジーを含まない明治・大正を舞台としたラブロマンス的な作品って『はいからさんが通る』(作:大和和紀)のようなすごい作品がすでにたくさんあるじゃないですか。私はライトノベルを結構読んできたので、アクションや不思議な力で派手な演出、といったものも物語に入っていたらおもしろいんじゃないという思いがありました。
「わたしの幸せな結婚」コミカライズ版(撮影:根津香菜子)
 自分の書いたものが、色々な人の手で様々なメディアミックスされることによって、作品の違う面や、自分では気付いていなかった物語の奥深さみたいなものが見えてきますね。

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