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「映画評論家への逆襲」書評 ウルサ型の作り手 大いに語る|好書好日
「映画評論家への逆襲」 [著]荒井晴彦、森達也、白石和彌、井上淳一
すわ、ケンカを売られている。まずそう思った。
題名からして刺激が強いのだが、帯に「勝手に観(み)るな、この映画はこう観ろ」とある。昨年末、私も少し関わった映画評論家・蓮實重彦さんの新書『見るレッスン』が刊行されたが、その帯の惹句(じゃっく)が「勝手に見やがれ!」だった。挑発姿勢がありありではないか。
4人の著者は映画の作り手の中でも名うてのウルサ型である。半ば恐怖を覚えながらページを繰っていった。コロナ禍に苦しむミニシアターに彼らが押しかけて開いた座談会が元になっているのだが、この言いたい放題がめっぽう楽しい。
4人の生年が1940年代、50年代、60年代、70年代と分かれたのも重層性に貢献している。現代のPC(ポリティカル・コレクトネス)基準ではアウトな発言も飛び出すが、それを批判するリアクションによって相対化され、PCを守った文章よりも問題の本質が見えやすくなっている。
映画評論家への逆襲は最終章でたっぷり語られる。「スパイの妻」「ミッドナイトスワン」など、評論家の受けが良かった近作がメッタ斬りにされる。朝日新聞も俎上(そじょう)に載せられる。蓮實批判の急先鋒(きゅうせんぽう)と目された荒井晴彦さんが屈折した蓮實愛を語るくだりも、読みどころの一つである。
「すごい滑稽で可愛げがあって、いかにも人間らしくてというのが垣間見えるのが面白い」。白石和彌監督が森達也監督のドキュメンタリーに出てくる人物たちを評した一節である。本書を読み終えた時の私の感想に最も近いものだった。
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