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夏休みを前に、KAAT神奈川芸術劇場(横浜市中区)で子供向け企画「ククノチテクテクマナツノボウケン」が19日まで開かれている。ダンサー・振付家の北村明子による新作に、舞台芸術で華を添えるのは現代美術家の大小島真木。初の舞台作品への挑戦を大小島は「わくわくする。ダンスとアートが絡み合って生まれる時間芸術をぜひ生で見てほしい」と語る。ちょっと不思議な冒険の世界へ、いざ――。
広々としたステージに心臓や耳をかたどった大きなオブジェが並び、床面には大小島が「ぐいぐい描いた」というドローイングが広がる。身体や生命に訴えかける創作活動を行う大小島にとって、臓器は自身がずっと親しんできたモチーフ。ただ、いったん陳列すれば動かない展示作品と違い、舞台芸術は「一瞬たりとて同じ瞬間がないもの」と語る。「ぎゅんぎゅんと筋肉をたぎらせながら踊るダンサーに絡まれることでオブジェは機能し、完成する。それが新鮮で楽しい」
作品のテーマはずばり、「夏…
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