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2021/7/26 11:33
小中学生だった鈴木透生選手が思いを記した付せんを見詰める功一さん(右)と博子さん=山形市
 水球男子の鈴木透生(とうい)選手(21)=日体大=は延期で生じた1年間で頭角を現し、五輪切符を手にした。山形市内の実家には小中学生時代に将来への思いを記した付せんが今も壁に張られている。その中には「東京オリンピック出場!」の文字も。「思いの強さが代表入りにつながったのかな」。鈴木選手の父・功一さん(58)と母・博子さん(51)にとっては感慨深い宝物だ。
 リビングの一角には写真と共に、40枚ほどの付せんが並ぶ。どれも鈴木選手が強豪・秀明英光高(埼玉)に進学するまでの小学5年~中学3年時に水球で感じたことなどを記したものだ。色あせたり、一部がちぎれたものもあるが、「なぜかはがれ落ちないんですよ」と功一さん。博子さんは「それだけの思いが込められているからかも」と笑う。
 悔しい思いや向上心を忘れないために始まったという。「優勝したる」「あきらめない」。漠然とした思いは次第に高校で同級生となるライバルへの対抗心や理想のキャプテン像など、具体的な目標に変わっていった。中学最後の全国大会前には「全国優勝」「MVP」の文字を記し、見事に両方を成し遂げた。
 鈴木選手が中学2年生の時に東京での五輪開催が決定。その時から本人は東京五輪出場を公言するようになったという。壁にも「東京オリンピック出場!」などの文字や決定の瞬間の絵を描いた付せんを張って己を奮い立たせてきた。3歳上の姉で水球女子の代表候補だった琴莉さん(24)の後を追うように高みへと駆け上がり、2人は「透生は思いを口に出すタイプ。だからこそ東京にこだわったのかも」と振り返る。
 付せんの一つには「水球は鈴木透生が生きる道」とある。自分の可能性を信じて五輪までの道のりを歩んできたからこそ、「チャンスをものにして山形で培った水球を表現してほしい」とは両親の一致した思いだ。
〈日本―米国〉第2ピリオド、ゴールを決める鈴木透生選手(日体大・山形市出身)=東京辰巳国際水泳場
 鈴木選手は25日の米国との初戦に途中出場し、攻守にわたり躍動した。第2ピリオドにはカウンターからゴールを決めた。試合は惜敗したが、県水泳連盟の小川潔会長は「本県として記念すべき得点、よくやってくれた」とたたえた。
 小川会長は、鈴木選手が山形八小時代の校長で、「小学生の時から存在感があり、回りを引っ張る力があった」と振り返る。世界の舞台で堂々としたプレーを見せたことに「すごい成長ぶりだ」と喜び、「次の試合も思い切りの良さを発揮し、チームのためのプレーをしてほしい」とエールを送った。
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