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オリンピック陸上 男子110mハードル 泉谷・金井 決勝進めず | 陸上


金井選手は歯科医師を目指すため今シーズンかぎりでの引退を表明していて「こういう結果になったのも詰めが甘いというか力不足だと思う」と話したうえで、最後に支えてくれた周囲の人へのコメントを求められると「これまでいろいろあったが感謝したい」とことばを詰まらせながら話していました。
日本選手57年ぶり準決勝も 初の決勝進出の夢かなわず
過去の記録をさかのぼると、1928年アムステルダム大会の三木義雄さんからオリンピックにおけるこの種目の日本の歴史が始まりました。国内グランプリシリーズの1つ、「木南記念」のもとになっている木南道孝さんが出場したのは1952年のヘルシンキ大会。日本選手権で5回の優勝を誇る谷川聡さんは2000年のシドニー大会と2004年のアテネ大会、同じくこの種目で一時代を築いた内藤真人さんはアテネ大会と2008年の北京大会に出場しました。しかし、1964年の東京大会を最後に、準決勝の舞台に立った日本選手はいませんでした。
1次予選、2次予選を経て準決勝だった時代と、予選のあとに準決勝が行われる今とでは方式の違いはありますが、これまで準決勝の舞台に立った選手はわずか4人しかいません。世界との差が大きかったこの種目が大きく動いたのはここ3年です。
2018年に金井選手が14年ぶりに日本記録を更新すると、泉谷選手、高山峻野選手といったトップ選手たちが切磋琢磨を続けました。ことし6月の日本選手権で泉谷選手がマークした13秒06の日本新記録は3年前と比べて0秒3も速いタイムで世界で戦える下地は整いました。そしてオリンピックの大舞台で自国開催のプレッシャーもかかるなか、泉谷選手と金井選手は余裕を持って準決勝に進み、決勝まで100分の3秒にまで迫りました。
かつては“夢”とまで言われたオリンピック決勝の舞台があと少しで手に届くところまで来た東京大会。夢が現実に変わるのは3年後のパリ大会かもしれません。

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